ISO導入前チェック:目標認識度と社内コミュニケーション度

ISO必要度チェック
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ISO導入前「目標認識度」チェック

次の項目でいくつ該当しますか?(1項目2点で点数を出してみてください)

□ 経営理念、社是社訓、経営方針など経営哲学は明確である
□ 経営哲学は社内に徹底されている
□ 将来のビジョンは全社員に明示されている
□ 中期経営計画が明示されている
□ 年度経営計画が明示されている
□ 目標達成に向けた個人の目標や計画がある
□ 個人の行動計画は定期的に進捗管理している
□ 部や課の会議は定期的に実施されている
□ 役員層の基本的な考え方はほぼ一致している
□ 社員の組織帰属意識は高い

※解説はこちらをどうぞ↓

ISO導入前<目標認識度>の解説

※優良は12点以上です。

会社として向かう方向が一致しているかどうかは重要です。まず、経営者や役員の考え方が一致しているかどうかが重要な指標です。

ISOの導入を目指す時に、深刻な問題となるのはトップである社長の牽引力、リーダーシップです。社長が躍起になって「ヤル」と宣言しても周囲の抵抗によって進められない可能性もあります。特に親族の多くが経営に関わっている会社ではこの問題が結構深刻なのです。

ましてや、末端の社員にまで会社の方針や目標を徹底することは容易ではありません。方針や目標を単に知っている程度ではなく、社員ひとりひとりがその目標に向って頑張っているかどうかがISO導入に当たってはかなり重要な要素です。

逆にいえばISO導入を機に方針や目標を徹底させていくことが可能になるということです。経営者にとってこの点は大いに価値のあることではないでしょうか。

ISO導入前「社内コミュニケーション度」チェック

次の項目でいくつ該当しますか?(1項目2点で点数を出してみてください)

□ 部下に仕事を与える時は目的を説明している
□ 直属の上司は明確に決まっている
□ 指示命令系統は明確である
□ 指示命令のほとんどは直属の上司からくる
□ 顧客への応対は担当者以外でもできる
□ 特定の社員に業務が偏ることはない
□ 毎週、部や課の打合せができている
□ 朝礼等を使って、情報の共有ができている
□ 経営者は現場の状況を常に把握している
□ 社内行事やイベントへの参加率は高い

※解説はこちらをどうぞ↓

ISO導入前<社内コミュニケーション度>の解説

※優良は12点以上です。

社内での意思の疎通がどれくらい図られているかを見ます。ISOシステムの導入は仕組みと組織をつくることにつきます。組織でのコミュニケーションの密度と頻度はシステム構築とその浸透具合を図る上で重要な点です。

部門やチームによって導入意欲に温度差が生じてしまえば、ISO運用面でも課題を残すことになります。特にご注意いただきたいのが、日々の業務の中で責任と権限が明確になっているかどうかという点です。

また、指示命令系統が混乱していないかどうかは、事前にチェックしておく必要があります。ISOシステムを構築していく現場で熟成されるべき団結心や協調性の土台がどの程度できているかによって、システム構築の手順は異なってくるものです。

もし、この点が不安なら社員のベクトルの向きを合わせていくところから始めなければなりません。ここを無視して強引にスタートをきればISOがアダにもなりかねません。

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