ISOは大変!

ISO本音と建て前
この記事は約2分で読めます。

ISOキックオフ宣言!

第1ラウンドは、社長による「ISOキックオフ宣言」です。これから数ヶ月間に渡りISO取得に向けて取り組むわけですから、全員の意識を喚起させるためにも必ず行ってください。

これは外部のコンサルタントを使用するときも同じです。通常は、第1回目の研修で必ずトップに「挨拶=キックオフ宣言」をしてもらっています。難しく考える必要はありません。トップが本音=本根で、今回の取り組みについて熱く語ってください。

社長は本気だと言うところを見せてください。但し、目標だけでなく「なぜ?」という目的を必ず言ってください。何故取り組むのかを社員が理解できなければ、社員は動け(か)ないですよね。

ISOは業務の棚卸からはじまる

社長の気高いISOキックオフ宣言の後は、一気に現実の世界に引き戻されます。「現状業務の整理」です。業務ひとつひとつをできるだけ細かく分解して、流れに沿ってフロー図に落とし込んでいきます。できれば同じ業務をしている複数の方々にフローを作成してもらいます。

この時点で同じ業務にも関わらず結構ヤリ方が違っていることが浮き彫りになります。ということはどちらかのヤリ方に無駄や無理がないのかという検討が始まります。その上で、最も標準的かつ効率的な業務フローのモデルを作り上げます。

ただし、ここでご注意いただきたいのは、「理想のヤリ方」でなく、あくまでも「現状としてベストなもの」を作ることです。この骨格がISOシステム構築での非常に重要なものとなります。

ISOは当たり前のことを当たり前にする

当たり前のことを当たり前に行うことは、ほんとうに難しいことでしょう。

その当たり前のことができていないから、ISOシステムを取り入れようとするのでしょう。企業が当たり前にしなければならないことは、「顧客をいかに満足させるか」、また、いかに効率よくそれを進められるかということで、そのために様々な社内システムが存在するのです。

ISO導入で大きく変わる

ISOを導入することにより「大変」になるわけですが、つまりは「大きく変わる」ことができるのです。企業にISOによる手順が整備され、運用され、改善されていくそれぞれの過程において、変わっていくのです。

企業が大きく変わる為には、そこで働く社員の考え方を変えることが先決です。その為に「ルール」が必要であり、そのルール作りの指針が「ISO」なのです。「これでいいか」から「こうしなければならない」「こうすべきだ」という確固たる考えを社内に浸透させ、組織風土の改善までも実現してもらいたいものです。

タイトルとURLをコピーしました