ISO導入前チェック:組織安定度と組織成熟度

ISO必要度チェック
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ISO導入前「組織安定度」チェック

次の項目でいくつ該当しますか?(1項目2点で点数を出してみてください)

□ 事業の種類は少なく、範囲も狭い
□ ここ数年での大きな組織変更はない
□ ここ数年での大きな事業内容の変化はない
□ 最近着手した新規事業はない
□ 新規事業に着手する予定はない
□ 事業・部門間での兼任者は少ない
□ 社員の入れ替わりは少ない
□ 担当者が替わってもクレームになることはない
□ 配置転換があってもスムーズに業務引継ぎができている
□ 全般的に経営は安定している

※解説はこちらをどうぞ↓

ISO導入前<組織安定度>の解説

※優良は14点以上です。

会社全体の流動性を見ます。新規市場へ参入したばかり、あるいは急成長しているような会社の業務の流れは加速度をつけて変化していくものです。そんな状況でのISOの導入はいささか疑問です。

業務の仕組みが固定化してからの導入の方が、会社にとってはベストでしょう。無理な導入は新規事業自体をおかしくしてしまう可能性もあります。

そして、中小企業にとってISOを運用していく上で、直面するのが責任者の兼任です。もともと限られた社員で業務を進めていることが多く、通常業務の中でも兼任や兼務はあるものですが、さらにISO上での責任と権限がかぶさってくることになります。

もちろんISOのための増員は価値的なことではありません。となれば、ある程度落ち着いた組織になってからの導入の方が無難でしょう。

ISO導入前「組織成熟度」チェック

次の項目でいくつ該当しますか?(1項目2点で点数を出してみてください)

□ 組織図は整備されている
□ 社内ルールは明確である
□ 机の上はいつも整理・整頓されている
□ 書類の保管はきちんとファイルされている
□ 日常的な判断は担当者でも十分に対応できる
□ 緊急の仕事はあまり発生しない
□ 若手社員が仕事を覚えるのに時間はかからない
□ 手直しや後戻りの仕事は少ない
□ 業務のマニュアル化ができている
□ 業務手順は皆が理解している

※解説はこちらをどうぞ↓

ISO導入前<組織成熟度>の解説

※優良は12点以上です。

日々の業務がある程度の年月を経て、固定化され、成熟しているかどうかを見ます。ルールがしっかりしているかどうかという点です。

ISOの導入で最も効果が高いのが成熟度の向上です。つまりISO導入で標準化がさらに進み、効率が上がる仕組みができるはずなのです。成熟度の高い会社は、ISOの導入にさほど苦労しなくて済むでしょう。

もう一点は、特に若手社員に対する「教育訓練に費やす時間のかけ方」です。当然のことですが、業務の標準化度合いによって、この点はかなり差が出てくるでしょうが、ISOのシステム上のことにとどまることなく、業務全般の教育訓練ツールとしてISOを大いに活用したいものです。

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