ISOで能力開発

ISOで経営課題解決
この記事は約3分で読めます。

ISOは「能力開発ツール」

ISOシステムの真骨頂は「内部監査」。自社の社員が自社の品質を監査し、不具合があれば是正を施していく。これによって何が変わるのか?社員の組織に対する問題意識が確実に変わっていきます。ISOで内部監査するということは弱点を見つけ、改善するという姿勢を身に付けさせること。

月々日々にこの問題意識を持って業務に取り組めば、必ず組織は活性化します。また、このISO内部監査員を増員させるための教育・訓練は継続的に実施されます。

ISO内部監査の視点を持つ社員がたくさんいる事は商品やサービスの品質向上に留まらず、会社自体の品質を確実に向上させてくれると確信しています。

ISOで社員の能力向上

企業の最大のテーマでもある「社員一人一人の能力向上」。ISOシステムの「6.2.2 力量、認識及び教育・訓練」を有効活用してみましょう。ここには次のように書いてあります。

組織は、次の事項を確実にすること。

a)製品品質に影響がある仕事に従事する要員に必要な力量を明確にする。
b)必要な力量がもてるように教育・訓練し、又は他の処置をとる。
c)教育・訓練又は他の処置の有効性を評価する。
d)組織の要員が、自らの活動のもつ意味と重要性を認識し、品質目標の達  成に向けてどのように貢献できるかを認識することを確実にする。
e)教育、訓練、技能及び経験について該当する記録を維持する。

ISOシステムを活用した能力向上とは社員の能力向上は、企業にとってやりたくてやりたくてしかたのないことでしょう。

しかし「なかなか続かない」ものであり、良い方法が見つかっていないのも現実です。

この課題を、ISOというシステムを通じて、製品やサービスを良くして行く為に自分に何ができるかを考えさせ、実行させることができるのです。

「続けるため」に運用をしっかりとしていくことはもちろん、結局は「ヒト」によって運用される「システム」である以上、向上意識を持ちつづけさせることが経営陣の最重要課題であり、経営陣の能力向上目標ということになるのでしょう。

社員教育では「時間」という資産を考える

終身雇用が崩壊し、雇用流動化が加速している現代においては、この流動化への対応力如何で「時間という貴重な資源」を活かすことにも殺すことにもなります。

共に手を取り教育していくOJT等ももちろん不可欠ではありますが、会社の考え方や基本的な業務手順はISO文書を読めばほぼ理解できるはずです。

あとはこのISOシステムに慣れてさえくれば、自然と標準化が図れることになるのです。また、ITの普及もスピードが重要なファクターであると言えるでしょう。

BW法(ブレインライティング法)

ISOには直接関係ありませんが、アイデア発想法を紹介します。

1.具体的でわかりやすいテーマを決める。
(例:「ミス・ロスを無くすには」「あなたにとっての顧客満足とは」など)

2.メンバーは原則として6人(以内)。
3.5分でABC欄に発送案を書いて左側の人に回し、発展・独自アイデアを書 きます。
(「~する」という文章で)

4.1ラウンドの時間は5分×6人=30分です。
各自3案×6人×6ステップ=108のアイデアが生まれます。

KJ法

1.BW法のシートをカードに切ります。
2.カードをよくきってメンバー全員に同数枚配ります。
3.リーダーが1枚のカードを場に出し、メンバーはそれに似たカードが手持ちにあれば出します。
4.グループになったカードに全体をまとめて表現する表札を作ります。
5.小グループ同士をまとめて更に中グループ・大グループとしていきます。
6.大体グループが1桁になるまで行い、それぞれにもタイトルをつけ、全体 的なキーワードが発見できます。

タイトルとURLをコピーしました