ISOで企業体質改善

ISOで経営課題解決
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ISOは「体質改善ツール」

企業の体質を変えることは並大抵の事ではありません。これを、ISOを活用して可能にしようというのです。ISO9000:2000規格の5.4.1「品質目標」と6.2.2「力量、認識及び教育・訓練」を活用するのです。

ISOの品質目標は「組織内のそれぞれの部門及び階層」で設定され、組織は「自らどのように貢献できるか」を認識させることが必要となります。品質目標を言い換えれば「組織改善目標」であり、これを管理する「目標管理制度」であると言えます。

この制度を、継続的な組織改善活動の土台とし、基幹業務の抜本的な見直し・改革が要求されることで、社員に「問題意識」が芽生え、「意識改革」が始まるのです。

ISOでバラバラな組織をまとめる

「こんな小さな会社なのに、どうしてみんながバラバラなんだろう」

中小企業では、決して珍しいことではありません。人にはみな個性があり、個性がぶつかり合うと「バラバラ」状態になってしまいます。個性があるから当たり前です。

では、どうすればひとつにまとまるのでしょうか。それは、皆が同じベクトルへ向かって進むことのできる「方向性」を指し示してやればよいのです。

ISO的に簡単に言えば「方針」や「目標」がその方向性のひとつです。強いスポーツチームには、まとまりがあります。チーム内がゴタゴタしている時は、チームの状態も良くなかったりします。それほど、人間はデリケートなのです。

だからこそ、社員全員が共感できる「方針」や「目標」を定めるべきで、上っ面だけのかっこいい「方針」や「目標」は必要ないのです。

ISOを活用してコミュニケーションアップ

ISO規格には、「トップマネジメントは、組織内にコミュニケーションのための適切なプロセスが確立されることを確実にすること。また、品質マネジメントシステムの有効性に関しての情報交換が行われることを確実にすること。」とあります。

組織内で簡単な打合せやミーティングはどこの企業でも行われていますが、これを定期的に実施することが重要であると言っているのです。

日頃、なんとなくこなしている業務に、実は様々な重要な要素が隠されていて、それが可視化できるようになり、定期的に実践しなければならなくなる。

最初の内は、仕方なく行う業務も多いでしょうが、その業務の重要さを理解すれば、率先して実行するようになるでしょう。また、必要性の乏しいものは、どんどん改善していけばよいのです。

ISOで「やればできるシステム」の構築

「やればできるシステム」の構築過程で重要なことについて解説しましょう。「不適合品の徹底分析」が必要になってきます。

・今まで顕在化しなかった不適合品・不良品が出てくる仕組みを明確にし、具体的に突きつける。
・自分がどれだけ効率的な仕事ができているか、できていないかを認識させる。

ISOシステムとして取り入れることはもちろんの事、要は意識によるところが大きいのです。意識の定着化を図るためにも「品質方針」「品質目標」をうまく活用しながら、推進することが大切です。

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